私は「演劇のインスタレーション化」について実験を行いながら、新たな演劇の可能性を探しています。

「演劇とは何か」「どのような要素がどのように組み合わさると演劇と呼ばれるのか」「演劇は劇場で上演されなければならないのか」

演劇が上演された後、何が残るのか? 演者がいない演劇は演劇と呼べるのか? そのような演劇を観客はどのように鑑賞するのか?

演劇を劇場以外の空間で上演すること。また、別の場所で上演するだけではなく、伝統的な演劇についての要素を分解し、再構築し、新たなパフォーマンス形態に組み立て、空間で連続、自動的にパフォーマンス(展示)をつくることを目標としています。

要約しますと、「演劇のインスタレーション化とはなにか?」と問うたとき、我々の回答はふたつあります。   ひとつは、演出がアーティストとして、演劇の要素を作品の素材として使い、演劇をインスタレーション化すること。   ふたつめは、観客が演劇を空間に解体、再構成し、展示されるインスタレーションとして鑑賞することです。

今回の作品は以下の段階に分けられます。 【stage1】脚本、音楽、道具、映像の制作。 【stage2】役者、音楽、道具、映像が共演し、役者たちの映像素材を作ることについて。(中国四川省で制作、公演) 【stage3】セットや道具を設置され、他の演劇要素は演者と共に存在する。声、セット、照明、空間、映像などが新たな役になることについて。(BUoY地下スペースspecial公演) 【stage4】演劇インスタレーションの完成。(BUoY地下スペースroutine公演)

この試みは成功するのでしょうか?はたまた失敗してしまうのでしょうか? この演劇実験をBUoYで見届けてください。

黄淑玥(HUANG ShuYue)

2023/5

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